ロコモティブシンドロームトレーニングその①は、
開眼片足立ちです。
「ひざが痛いから、そんなことできない。」
と思う人もいるでしょうが、大丈夫。
片足立ちは正しく行なうことで、ひざに負担はかかりません。
そもそも歩くときの半分は片足で立っているのですから。
片足立ちはバランス能力を高めます。
転びにくくなって歩くのが速くなり、階段の上り下りがスムーズになります。
歩くときも、階段の上り下りも、動作の半分は片足で立っています。
その間のふらつきが少なければ、スムーズに動けるようになります。
ここでは、開眼片足立ちをその人の状態別に、3段階に分けてやり方を説明します。
①足腰が弱っているが、どこへでも外出できる人
片足を床に着かない程度で構いませんので少し浮かせて、1分間立ちます。
1方の足が終わったら、逆の足もします。
足の裏に意識を集中し、足指で床をつまむような気持ちで行うと効果的です。
立っているときに背筋を伸ばし、おなかや背中の筋肉にも力が入るように心がけましょう。
バランスを失って転倒しないよう、テーブルや椅子など、
必ず何かつかまる物がある場所で行なってください。
これを1日3回を目安に行います。
②一人で歩けるが、杖などが必要な人
しっかりした椅子の背に片手を軽く置き、
体を安定させて、片足を床から少し浮かせ、1分間立ちます。
1方の足が終わったら、逆の足もします。
安全のため、付き添いの人の見守りの元で行うようにしましょう。
これを1日3回を目安に行います。
③杖や伝い歩きなどで室内の移動をしている人
しっかりした椅子の背に両手を置き、体を安定させて、
片足を床から少し浮かせ、1分間立ちます。
安定してできるようになったら、手のつき方を手のひらから指にしていくなど、
支えを少しずつ軽くしていきましょう。
一方の足が終わったら、もう一方の足で行います。
安全のため、付き添いの人の見守りの元で行うようにしましょう。
これを1日3回を目安に行います。